かながわ「福島応援隊」vol.7 『第4回、福島市除染ボランティア!』
10月29日から始めて4回目、今日12月10日(土)は今年最後の活動になります。参加者はなんと12名と今までで一番多い参加者です。車は3台、内1台はレンタカーを借りて県民センター前に集合し出発です。
福島に入っての深夜、須賀川から郡山辺りで雪・吹雪です。なんとか安達太良SAでは落ち着きましたがこの冬一番の寒さです。気温は-1℃、車での仮眠も朝方は-4℃と凍えそうでした。
( 安達太良SAの裏手に見える安達太良山 )
( 安達太良SAの朝日 )
今回も二本松ICで降りて松川町にある飯館村(http://kankou.vill.iitate.fukushima.jp/)さんの仮設住宅前の道を通らせて頂きました。何時かお手伝いできればとの想いです。一面はうっすらと雪景色、道路も一部凍結していました。
集合場所の大波地区、入口では市の方が待っていてくれて、初日の時と同じく車の誘導をして下さいました。頭が下がります。
( 福島市に準備頂いたビブス・積算計・軍手など )
( 福島市の「草野防災専門官」です。面白い方です。 )
福島市の「草野防災専門官」より全体の状況のご説明を頂きました。
12/9(土)、今日までの実績は
・完了世帯数:大波地区400世帯中、109世帯
・ボランティア者数:600名強(応募者はもっと多くいましたが受付で制限された)
・客土効果:40~50%の低下(0.8~0.9μsvが0.4~0.5μsvに)
・落葉除去効果:1.2μsvが0.9μsv程に
今後の方向は
・冬は雪とかで屋根に登れず住宅の除染は出来ない。ボランティア募集を一時中断。
・山・畑を冬の間にボランティアを入れずに(雪で厳しいので)地元で進める。
・春になったら、多くのボランティアさんの協力を得て再開する。
・福島市は11万世帯程、人が住んでいるので一気に短期間で進める。
・今後大波地区を除染の模範地区として進める、と。
安全管理は
・セシウムは洗えば落ちる、放射能は吸うと体内に蓄積する
・作業中は肌の露出をさけ、マスクは必ずするようにとのご指導
・全員に放射線の積算計が貸与され、年間1,000μsv(1msv)を超えない管理
・4回参加しましたが、1回2~3μsvで積算9μsvでした。
自治振興会の会長さんからのご挨拶
・お礼を言う時にいつも泣いてしまう。
・どこが震災の現場だと思われるかもしれませんが、まさにここが現場です。
・そして私達は毎日見えない敵の放射能と戦っています。
・自分たちの地区は自分たちで守る、とも。
その上で、遠く福岡、広島からもボランティアの方の参加、北海道から高校生が2カ月アルバイトしてボランティアに来てくれた。とボランティアの皆さんに感謝の言葉。
作業場所は個人宅で、前もって庭の表土を削ぎ取った上で、山砂が2t車6台分、なんと12tが山になっていました。その土を一輪車2台とスコップ・トンボでならしていきます。
お昼の時間を後ろにずらして頂いて、綺麗にさせて頂きました。全員良い達成感です。
もう一軒作業させていただきたかったのですが、また今度と。また来ます。
( 作業前、山盛りの山砂です。12t分です。 )
( ネコで山砂を運びます。ネコ2台しかない。 )
( 社協の方も加わり庭の作業風景です。桃色の線のジャージの女性の方。 )
( 庭土が沢山削りとられており、沢山入れて整地し綺麗に。 )
( 12tの山砂がなくなりました。客土完了です。 )
参加者から
・今までのどこの現場より受け入れが大変で、とても我々に気を使っている現場だと感じる。
・他の県のように大きな声で「ボランティアの人達来て下さい」と言えない問題。放射能。
・帰り、何度もありがとう、ありがとうと言われる。
・集会場で頂いた暖かいお味噌汁、とても美味しかったです。ご馳走様。
・みんなで、次回春一番、『福島5便でまた来るぞ』と約束を交わす。
・福島市は11万世帯、住んでいます。5年かけてゆっくりなんかしていられない。
・ネコも機材も足らないなら、かながわにも眠っている機材がある。
・みんなで助け合えないのか・・・。
今年の参加者は4回(10名、6名、3名、12名)で31名です。バス1台分位です。
来春まだ個人活動ですが、バスを出したい。出します。
お出し頂けるバス会社さんともお話が出来ました。後は皆さんです。
個人判断でご参加頂けます方、口コミの手段しかありません、『助け合い』広めて下さい。
バスは『春一番号』福島5便です。みんなで行きましょう。ふくしまへ、かながわから。
ボラバスチーム一員、参加者一同
【kfop】かながわ「福島応援」プロジェクト
かながわ「福島応援隊」なべ